決勝行きを決めるもう一つの試合がミュンヘンで行われました。準々決勝で前回の王者ブラジルを倒したフランスと、PKでイングランドを下したポルトガルの試合。
ミュンヘンの駅には多くの警官が警備に当たっています。実はヨーロッパの国の試合が行われるときには、その国の警官がドイツの警官と一緒に警備に当たっているんです。なので今日も
ドイツ・フランス・ポルトガルの警官が駅で見られましたよ。予選リーグのときには今以上に多くの国から警備に来ている警官がいて、サポーターの中には自分の国の警官を見つけて記念に一緒に写真を撮ったりなどをしている光景も見かけました。
左の青い2人がフランスの警官
今回の試合はフランスとポルトガルの試合ではありましたが、今まで以上に試合を見に来ているサポーターの国籍が多国籍でした。
ブラジルのユニフォームを着込んだドイツのサポーター。「ドイツはもちろんだけれども、ブラジルはいいよね!日本は最初よかったんだけえど…後のほうはどうしちゃったの?」と。
有名な日本へ!
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とっても小さなかわいいポルトガルサポーターを発見!カタリーナちゃんです。
まだ11ヶ月だそうですが、しっかりチケットを握り締めてポルトガル応援の準備はばっちり!
カタリーナ
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「君は日本から来たの?」と声をかけてくれたのはソンブレロを被ったメキシコサポーター。どうやら仕事で1年に1度は日本を訪れているらしく、日本の細かい地名までよく知っていました。「新潟とか福島とか鹿児島とか…日本のいろんなところに行ったよ!」
私の日本の友達へ。日本大好き!
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私がメキシコサポーターと「Pivi」の交換をしていると物珍しそうにドイツのサポーターがやってきました。「こうやって今撮った写真をプリントアウトできるんだよ!」と一緒に写真を撮ってプリントしてみました。「これはドイツでも売ってる?」とかなり興味を持った様子。話は昨日のドイツの試合に。「ドイツが絶対に決勝に進むと思っていたから、決勝戦のチケットを手に入れたんだけど…本当に残念だったよ。まだ3位決定戦があるけれど、やはりそんなには盛り上がらないだろうね。」と。
ミヒャエルからまりこへ
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スタジアムに入ってみると、フランス・ポルトガル両国のサポーターはそれぞれのゴール裏に同じくらい(若干フランスの方が多かったかな)いました。
その2カ国以外のサポーターはどっちを応援するのかな、と思いながら彼らの様子を見ているとどうやら多くの人はフランスを応援しているようでした。フランスには世界的に有名なスター選手も多い上、ジダンというすばらしい選手が今回のワールドカップを最後に引退をするという話もあるからでしょうか。PKによりジダンが決勝点となる1点を入れたときは
一際大きな歓声が上がっていました。
しかし、フランスが1点を決めた後からサポーターの様子が少し違ってきたんですフランス・ポルトガル以外のサポーターがそれまでフランスを応援していたのに、いつの間にか
ポルトガルの応援に変わっていたのです。ポルトガルのコーナーキックになるとみんな椅子から立ち上がったり、シュートがゴールを掠めると「あともう少しだったのに!」とでも言わんばかりに頭を抱えて…。後半のロスタイムに迎えた絶好のポルトガルのチャンスのときには、みんな叫び声に近い声援を送っていました。
最初は「何で応援するチームを変えるんだろう。」と不思議だったのですが、自分の国以外の試合ではどこの国を応援する、というのではなくて
面白い試合を見たい、と思っているんじゃないかと思うようになりました。
「1-0でフランスがリードしているところから、試合終了ぎりぎりのところでポルトガルが追いついて…」というようなドラマチックな展開を期待していたんじゃないでしょうか。確かにそのような展開があると見ている側もとても盛り上がりますからね。
ワールドカップも残すところあと
3位決定戦と
決勝戦の2試合のみ。ここまでくると、どの国が勝つという結果だけではなく、どれだけ試合展開がエキサイティングなものであるかということも注目されるようになるのでしょうね。応援と言うよりかはレベルの高い、そしてワールドカップの歴史に残るような名試合をこの目で見たい!という気持ちを持って観戦している人が多くなるのかもしれません。