日本とブラジルの試合。すべてがこの試合にかかっていました。日本ではどのように報道されていたでしょうか?ドイツでは「日本は今度ブラジルと対戦する。」というと、「それは難しい試合だね。」とみんなに口を揃えて言われました。
確かにそうかも知れないけれど、最後まで残された可能性にかけたいと思う気持ちがとても強かったです。
スタジアムの柱に貼られていた張り紙
これまでの2戦と違って夜9時からの試合。気温は15度にまで下がり、肌寒いくらいでした。暑さという壁はありません。後は日本が持てる力を出し切れるかどうかでした。
この1戦にサポーター達も意気込んで会場に乗り込んでいました。日本のサポーターはもちろんのこと、日本人以外のサポーターも日本の応援をしていたのがとても印象的でした。
ブラジルのサポーターはこんな感じ。
いたるところから太鼓のリズムが聞こえてきて、みんな楽しそう!
スタジアム前で会ったブラジルサポーター。笛や太鼓などいろんな楽器を持っていた彼。「今日はこれで応援するよ!」と。
ブラジル頑張れ!
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日本対ブラジルの試合の記念にパチリ。
いよいよキックオフ。残された可能性にかけて、自分もそうとう気持ちが入っていたからかも知れませんが、今までのどの試合よりも日本サポーターからの応援が大きく聞こえました。
この大会を通じてナイスセーブを繰り返している川口選手の固い守りに助けられながらも迎えた待望の先制点。今考えると、オーストラリア戦と同じ展開に悪夢の前兆だったのかも、と思ってしまうのですが点を決めたときは、とにかく欲しくて欲しくて仕方がなかった点が入ったことがうれしくてまさに手放しで大喜び。
点数が入ることがこんなにもうれしいことなのか、
と思わず涙が出ました。この調子ならいける!
誰もがそう思っていたに違いありません。
しかしブラジルは強かったです。強いというより
余裕があった、と言ったほうが正しいかもしれません。必死に立ち向かう日本に対し、ブラジルの選手は時より笑顔を見せ、華麗なテクニックを見せながら「これでもか」といわんばかりの4得点を挙げました。
4得点を決められた後も、
「最後まであきらめるな!」という声援があちらこちらから聞こえてきました。みんな最後の最後まであきらめないで戦う選手の姿を見たかったし、サポーターも最後まで戦っていました。
そして4-1で迎えた試合終了のホイッスル。次々とピッチに倒れこむ選手の姿をみて、複雑な思いがこみ上げてきました。
「ブラジル相手によくやった、お疲れ様!」とねぎらうべきなのか、それとも
「もっとやれたはずだ!」と叱咤するべきなのか…。試合が終わって一息ついた今もそれはわかりません。どちらにせよ、悔しい気持ちが残ったのは確かです。
今回、初めてブラジルの試合を見ました。とても印象的だったのは、選手のみならずサポーターも含め、
ブラジル全体がサッカーを楽しんでいるということです。すでに決勝トーナメント進出を決めているという余裕もあったのかもしれませんが、試合の途中に見せる選手達の笑顔や、サンバのリズムに乗り踊りながら応援するサポーター達の姿を見てそう感じずにはいられませんでした。
帰りの満員電車の中で、ブラジルサポーター達が太鼓やウクレレのような楽器を鳴らしながら楽しそうに歌い踊っていました。
試合に勝ったから、という訳ではなくみんなで純粋にみんなで楽しく歌い踊ってサッカーの応援をするのが大好き!と言った感じでした。
楽しいからこそ応援する、楽しいからこそサッカーが強くなる。ブラジルをみてそう実感しました。
残念ながら今回の試合が日本代表にとってワールドカップ最後の試合となってしまいました。しかし私のワールドカップはまだまだ続きます!代表に代わって最後の最後までワールドカップを楽しんでこようとおもいます!!